総手縫い│くるみ革、真鍮素材使用の4連キーケース

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手縫い仕立てで裁断から、仕上げまで全て手作業で作られた、真鍮素材の金具を使用した4連キーケースになります。真鍮素材のキーケース用の金具は最近では数が少なくなってきています。イタリアンレザーのマルゴー　ダークブラウンをメインの素材とし真鍮金具の素材感とマルゴーレザーの表面起毛した柔らかな風合いがヴィンテージ感を高めています。

このキーケースは、鍵だけではなくスマートキーも収納できる設計で、毎日の使用に最適です(スリムな設計なのでスマートキーを収納した場合は他の鍵が入らなくなる可能性が有ります)。さらに、摩擦に強く通気性の良い革であるアメ豚を裏貼りして強度を高めており、耐久性にも配慮されています。真鍮金具は錆びにくく、使うほどにその風合いが増し、革とともに経年変化を楽しむことができます。ホックも真鍮で出来ており同種の革を使い表面を包んでいます。円形に切り出した革の周囲を薄く漉ききれいな円形に成形出来るように調整しました。


　革を切り出した断面であるコバは一番ダメージを受けやすい場所です。ヤスリがけと染色塗装を表面が滑らかになるまで繰り返し磨き上げており、異なる革を貼り合わせた層を消すとともに強度も高めています。コバと糸の間に通っている線は捻引きという技法によりコバを焼き締めした際に刻まれる装飾のひとつです。全体の表情を引き締めるとともに、熱を入れることにより革の繊維が縮むのでより強度が増します。コバというのは作品の隠れた顔であり処理具合により作りが同じでも作品全体の雰囲気が大きく異なります。大変手間がかかるため大量生産品で簡略化される工程でもあります。こういったところに手間をかけられるのもハンドメイド品の魅力のひとつだと感じます。

　裁縫は、ヨーロッパ菱錐により縫い穴をひとつ、ひとつ、開け、両手に糸を通した針を持ちながら縫い進めるクロスハンドステッチによりミシンでは表現できない独自の風味を出しています。縫う場所により引き締める力の調整が出来、裏面から見ても綺麗になるように日々探究しています。ひと穴、ひと穴、縫い締めることにより糸が切れても途中で糸のほどけが止まります。修理も可能なのでその際はお気軽にご連絡下さい。
　

イタリアンレザー マルゴーについて
表面にスクラッチ加工が施されたこの革は、オイルを多く含んでおり、初めは少しざらついた和紙のような触感ですが、使い込むことで艶が出てきます。一般的な革よりも経年変化が早く、独特の風合いを楽しむことができます。オイルをしっかり含んでいるため、乾燥に強く、特別な手入れは必要ありません。軽くブラッシングや柔らかい布で拭くことで、綺麗に保つことができます。

サイズ
縦　約11.1cm
横　約5.8cm
内径　横5.5cm縦1.8cm


購入前のご注意点
・革本来の風合いを活かすため、表面に色止め加工は施されておりません。摩擦による色移りの可能性があるため、淡い色の衣類やバッグを使用する際にはご注意ください。
・水濡れにお気を付けください。変色、色移りの原因になります。
・お使いの端末や閲覧環境により、色味や質感が多少異なって見えることがございます。

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